書 名:「サボる」防災で、生きる アウトドアライフアドバイザー定 価:1,650円(本体1,500円+税10%)発売予定日:8月26日 寒川 一出版社:主婦と生活社1963年、香川県生まれ。災害時に役立つアウトドアの知識を書籍、キャンプ体験、防災訓練などを通じて伝えるアウトドアライフアドバイザー。著書に『新時代の防災術』『焚き火の作法』(学研プラス)『アウトドアテクニック図鑑』(池田書店)『楽しく防災!初めてのキャンプ』(NHK出版)など。 2011年に発生した東日本大地震以降、地震以外にも台風、大雨、洪水、地崩れ、猛暑、大雪..といった自然災害が頻発し、もはや私たちにとって災害は特別なものでは無くなりました。そして現在、世界中に蔓延しているコロナウィルスは人類があらたに直面している大災害のひとつといえます。また災害のみならず通勤途中やレジャーといった日常生活の中で不慮の事故に巻き込まれる可能性もないとは言えません。いつどこでどんな災いに遭遇するかわからない現代を生き抜く不安はどなたにもあるでしょう。また実際に災害で停電や断水などライフラインが喪失して不便な生活を体験された方も少なくないと思います。災いは起きるのを防げるものではなく、いかにそれらと向き合い付き合っていくかの対処法が問われています。 そんな中で今、アウトドアライフが見直されています。ライフラインのない自然の中で自らの力で衣食住を組み立て、暮らしそのものを楽しむキャンプが大人気です。考え抜かれたアウトドアの道具類は機能的で安全性も高く丈夫にできているものが多いです。それらを使いこなして自然環境の下で火を熾して食事を作ったり、テントで一晩を過ごせた時の達成感は格別で多くの人を魅了しています。またキャンプの日常よりちょっとした不便がかえって心の豊かさだと気付いたりする方も多いです。そしてその独立した形態は、集団生活が難しい状況もあり得るこれからの避難スタイルにぴったりだと思うのです。 アウトドアでは常に変化する自然環境に人間側が合わせるのが基本です。そのために正しい判断で行動し、適切に道具を選択する知識が必要です。 これまでは物を備える防災が中心でしたが、これからはそれに加えて生きるための技術や知識を備えていく時代です。ただ救援を待つ受身から、能動的に衣食住を得ていくスタイルにシフトしませんか。ひとりでも多くの方が自立できるスタイルになればその分、できない方が助かります。自分たちがそうすることで、地域や社会全体の負荷の軽減につながると思うのです。 この3DOORSのプログラムはアウトドア経験のない方でも生きるためのスキルをわかり易く段階的に学べるものです。これまでの防災にはなかった新しい扉を一緒に開きましょう。SANGAWA HAJIME22都会でも 役立つ!Profil寒 川 一アウトドアのプロにおはなしを聞きました。全く新しい体験型防災訓練をご提案いたしますアウトドアと防災の関係
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